窯焼きの現場を体験してきた

数年前に、ひょんなことから知り合った陶芸家の窯焼きの現場を訪ねてきた。
当初ゴールデンウィーク明けに焼くという予定だったんだけど
2ヶ月程延期となってしまったとのことだった。

想像はしていたけれど、はるかに上回る強烈さを体験してきた。

窯のある建物に入ってみると、まず感じたのは ”サウナみたい” だった。
まず、サウナ独特の木の香りがして、同じように熱い。
四方の戸は外してあってこの温度だから、サウナとは比べ物にならないと思うが・・・

そして、窯のレンガの隙間から吹き出す炎とピンク色になったレンガ。熱。
圧倒的な迫力で窯がそこに存在していた。

薪投入のために窯のふたを開ける。
冷たい空気が窯の中に一気に流れ込むため、もたもたと薪を放り込んではいられないらしい。

薪を放り込むと、入った瞬間からメキメキと音をたてて薪が燃え上がる。
ものすごい火力だ。
さすが1200度。300度の薪ストーブとは燃え方が違う。

殺人的だ。  でも・・・多分・・・その、文字そのものなのでは?

オーナーから薪入れ体験してみますか?と言われたけど
その時の格好は半袖半ズボンのお気楽な格好。 後悔した。

薪入れ後、ふたを閉めると窯から吹き出す炎と煙。
真っ黒な煙だけど、通常の煙臭さがない。
多分、通常の煙は未燃焼ガスの臭さがあるのだろうけど、この煙はまた違う煙のようだ。

建物全体から、けむりが漏れ出す。

なんと、煙突の根本なのに真っ赤な炎が見えていた。

越前焼のこの焼き方は、4日間ほど寝ずの番をして、焼き続けるそうだ。

薪投入時に舞い上がったナラの燃えカスの灰が焼き物にふりかかり
それが釉薬となり、1300度で溶け出し、それを何度も繰り返すことにより
奥深い味わいの焼き物になるのだそうだ。

超過激な男の職場のようだが、オーナーは女性だ。

いやいや、木工の世界がちっぽけに感じてしまいました。。。

dome.self の紹介

2010年5月より、福井県でドームハウスをDIYで建てようと奮闘。 2010年9月より基礎工事を始め、2011年8月にとりあえず引っ越し。 現在、ドームハウスに住みながら、ぼちぼちと住み良いように手を入れている。
カテゴリー: イベント, 自然 パーマリンク

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